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創作

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1.32

暇潰しに書きます。

(レス7件)
08/26 01:35削除依頼
2.

私は自分が女だと言う事が嫌だ。
「穂花〜!明日土曜日じゃん?暇だったら一緒にカラオケ行かない?」
この女の子らしい名前も嫌だ。そんな事を思いながら私は友達の琴音に笑顔を作る。
「うん、行こうかな」

「やった!あ、部活仲間も二人来るんだけどいい?」
琴音は陸上部に所属していて彼女意外部員は全員男子だ。
「でも私その人達の事知らないし…」

「大丈夫!私も居るし、二人とも良い人達だから!」
琴音がそこまで言うならと、私はカラオケに行くことにした。
__________
______
家に帰ってベッドに倒れ込んだ。
「知らない人とカラオケなんて…琴音と二人が良かったなー」
そう呟いて私は目を閉じた。
__________
______
「それでね、佑介がねっ」
カラオケの店を出て私達は公園に来ていた。最初は乗り気じゃなかったが、男子二人とは案外直ぐに打ち解けた。
「あ、俺そろそろ帰るわ」

「えー!もう帰っちゃうの?あ、明日の朝練遅れないでね?」

「うん、今日は楽しかったまた遊ぼうな。穂花も。」
そう言って佑介は帰って行った。公園には私と琴音と秋人の三人。私と琴音はブランコに座っていて、秋人はスマホをいじっている。
「何してんの?あ、このゲーム面白いよね?」
秋人は私を一目見ると何も言わずにまた視線をスマホに落とした。何だか素っ気ないのが気に入らなくて、ブランコに戻る。
「あ!そうだ!」
突然琴音が何か閃いた様にパンと手を叩いた。
「また四人で遊べる様にさ、穂花二人と連絡先交換しなよ!」
最初は乗り気じゃ無かったが、私は今日を何気に楽しんでいた。まあ楽しかったんだと思う。
「じゃあ…」
だから連絡先を交換した。スマホには秋人の文字。佑介は先に帰った為、また後日交換する事になった。私は元々友達が少なかったからそのときは素直に嬉しかった。日も暮れてきたしそろそろ帰ろうかと言う琴音の一言で私達は帰る事にした。
「じゃあね、穂花!ほら、秋人もっ」

「じゃあ、またね。」
琴音と秋人は家の方向が同じなので途中まで一緒に帰るらしい。
「うん、またね」
小さく手を振って私は歩き出した。いつも見る夕焼けが、今日は何故か凄く綺麗に感じた。何となく立ち止まって後ろを振り返ると二人の背中が見えた。秋人が笑っている。今日は一度も私の前では笑わなかったのにな。そんな事を思いながら私は再び歩き出した。

08/27 13:21削除依頼
3.

家に帰ると早速連絡が来た。琴音からだった。
【今日は楽しかったね!また四人で遊びたいね!次はいつ空いてるかな?】

「今日遊んだばかりじゃんっ」
私は小さく微笑んだ。

08/27 23:45削除依頼
4.

通知が鳴って再度スマホを見る。秋人からだった。
【穂花の好きなタイプは?】
私は大きく目を見開いた。今日仲良くなったばかりの相手にこんな事を聞くのかと戸惑いながらも返事を返す。
【急にどうしたの?】
そう打って送信した。すると直ぐに返事が返って来た。

08/27 23:57削除依頼
5.

【俺もしかしたら穂花の事好きかもしれない。俺と付き合って欲しい。】

「…なにこれ」
沸々と嫌悪感が込み上げて来るのが分かった。嫌だと思った。とにかく早く返事を返そうと私は文字を打った。
【ごめん。】たった一言。私にはこれが精一杯だった。
_________
______
「穂花、秋人フッたんだろ?」
佑介が私に言った。私が秋人の告白を断ってから、彼は部活を休んでいるらしい。
「穂花のせいでアイツ全然部活来ないし…大会近いのに」

「ちょっと待ってよ。何で私のせいって…」
そう言ったきり私は口をつぐんだ。告白を断ったらこんな事になるんだ。怖いと思った。罪悪感でいっぱいになった。
「ごめん。こんな事になるとは思わなくて…私は、てっきり秋人は琴音が好きなんだと思ってた。」
私はあの日、夕焼けの向こうで琴音と秋人が笑いながら二人で歩いている光景を思い出した。
「アイツらは無いだろ。まあ俺からも気にすんなって言っとくわ」
佑介は私達を気にかけている様で、そうじゃない気がした。

08/28 00:05削除依頼
6.

「ねぇ穂花、今度また四人で遊ぼうよ!」
琴音がキラキラした瞳を私に向ける。
彼女は私と秋人の間に何があったか知っているのだろうか。もし知っているとしたら、どうして遊ぼうなどと言うのか。
「秋人は…来ないんじゃないかな?」
私がそう言うと琴音が言った。
「何で?秋人が言い出したんだよ?」

「え…」
彼が何を考えているのか私にはさっぱり分からなかった。
「私、行かない」
ぎゅっとセーラー服の裾を握りしめた。
「穂花が来ないと佑介が来ないじゃん。」
いつもより低く冷たい声を出した琴音の瞳は暗かった。こんな琴音は初めてみた。
「四人で遊ぶの楽しかったのに…。」
悲しそうな琴音の顔を見て、胸がぎゅっと締め付けられた。

08/28 00:15削除依頼
7.

気づいたら私はやっぱり行くと言ってしまっていた。琴音のあの表情を思い出すと胸がドクンと鳴った。放課後、私は琴音と一緒に歩いて帰っていた。いつもはベラベラ喋っている筈なのに、今日は二人とも無言だった。
「私ね、」
琴音が口を開いた。
「好きなの。」

「好きって…何が?」
急に冷たい風が吹いて、この前まで夏だったのにもう秋なのかなとか、どうでもいい事を思う。風に靡いた長い黒髪を耳にかける琴音を綺麗だと思った。私はそれに見とれていた。琴音は口を動かすけど、何を言っているのか聞き取れなかった。
「え?」
彼女の目は潤んでいて、その瞳は夕焼けの赤を映していた。
「ごめん。何でもないやっ」
私は走り出そうとした琴音の手を咄嗟に掴んだ。

08/28 00:25削除依頼
8.

気づいたら私は彼女を抱き締めていた。胸が苦しくて切なくなった。鎖骨の辺りが軋んだ。これが何なのかは分からない。琴音は抵抗するでもなく、ただただ大人しかった。
「ごめんね。帰ろっか。」
ずびっと鼻をすすって琴音はえへへと笑って見せた。
________
______
「じゃ、私こっちだから...バイバイ」
そうやって控えめに手を振ると彼女は歩き出した。赤かった空は夜の黒に染まろうとしていた。私は琴音の背中が見えなくなるまでその光景を見ていた。すっなり暗くなった道を一人で歩く。あの時みたいに喉の奥がぎゅっとなって涙が溢れ出た。
「とまれ。」
私はそれを何度も何度も拭った。
__________
_______
家に帰ってシャワーを浴びる。琴音と居る時、どうして胸が苦しくなるんだろう。「もしかして私...」
簡単な事だった。風呂から上がりベッドに寝転ぶ。まだ乾いてない髪のまま寝るのは嫌だった筈なのに今日はそんな事どうでもよかった。腕で目を隠すように視界を遮ると、ふわふわと眠気が襲ってきた。電気を消すのが億劫で私はそのまま目を閉じた。
_________
______
寒気と怠惰感で目が覚める。時計に目をやると午前7時。いつもなら6時半には起きているのに今日は随分な寝坊だ。
「体重い」
喉がズキっと痛んだ。頭がガンガンする。この感じはきっと風邪だ。重い身体を動かして階段を降りる。台所に行くと朝食があり、きちんとラップされている。その横には置き手紙。家には誰も居ない。
「学校休も...」
スマホを取り出し母に風邪を引いたから学校を休むと連絡を入れる。昨日髪を乾かさずに寝たからかな。馬鹿だなと自嘲する。階段を上がり部屋に戻ると布団に潜り込んだ。じわじわと私の体温が布団に伝わって、また眠気が訪れる。私は目を閉じた。
________
______
ブーっとスマホが鳴った。通知を見ると琴音からだった。
【体調大丈夫?これからお見舞い行くね?】
時計を見ると午後の4時を回っていた。さっきまで朝だったのに、もう1日が終わろうとしている。額に手を置くと、朝に比べれば大分熱は引いていた。

09/04 23:05削除依頼
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